ほろかない超(町)民図鑑

町民との交流のきっかけツールとして

幌加内町は南北に64kmもあり、町内を移動するには天候の良いときでも車で1時間は必要ですし、集落と集落の間が車で20分も離れているような場所もあります。
面積は広い反面、町民の数は1,300人程度と少なく、町内にコンビニやカフェなどもないので同世代や趣味嗜好の近い人など気楽なコミュニケーションができる人と出会う機会が限られるのも事実です。

1,300人程度の少ない町民しかいない町ではありますが、個性的で様々な特技のある人もいて、町外からの移住者も少なくないので、移住希望者や滞在者にとっては、同じ目線で交流できる人も存在します。

幌加内町に来る町外からの移住希望者や町内のサテライトオフィスを利用する滞在者などに向けて町内に暮らす個性あふれる面々を紹介し、交流のきっかけとなるツールとして活用してもらうために作られたのがこの「超(町)民図鑑」です。

超(町)民図鑑とは

「超民」とは、幌加内町在住の超すごい人たち、超おもしろい人たち、超クセのある人たち…など、何か「一線を超えた」興味深い「町民」のことです。

今回、年齢も出身も幅広い8名がピックアップされており、バックボーンや現在の活動なども紹介されているので、町外から来て知り合いのいないところで過ごすことになった方々のアイスブレイクツールとして利用してもらえそうです。

なぜエジプトっぽいの?

今回、デザインを担当した「超(町)民図鑑」の表紙は「図鑑」っぽさをイメージしてデザインしました。

図鑑といえば…と最初に考えたときに頭に浮かんだのは、古代文明。
子供の頃は、エジプトやアステカ、インカなどの古代文明のことが書いてある図鑑が好きで、何度も何度も同じところを読んだ記憶があります。特に象形文字などの古代文字に関してはいまだにロマンを感じます。

エジプトとは関係ないけど、子供の頃にみたアニメ「太陽の子エステバン」をもう一回見たい!
女の子が読む古代文字、キープという紐文字がヤバかった!(*゚д゚*)

今回はモチーフとしてメジャーなエジプトをピックアップ。
タイトル周りにアヌビス神に扮した幌加内町のイメージキャラクター「ほろみん」を配置し、その下に”ヒエログリフのようなもの”を配置しました。

裏面は背景にロゼッタストーンを模した形の上に目次。(ページ数確保のため、目次は裏表紙へ)
右下にはファラオ風のほろみんと、カルトゥーシュと呼ばれるファラオの名前を囲む曲線の中に”ヒエログリフのようなもの”で「ほろみん」と書いてあります。

ホログリフ誕生

「ヒエログリフのようなもの」と言っているこの謎文字。
デザインを考えている時に、

エジプトの古代文字の代表といえばヒエログリフだけど…
どうせなら幌加内バージョンがあったら面白いかも?!

と思ったので、
幌加内町へ地域おこし協力隊として移住してきて、現在、幌加内町観光協会で活動している 佐々木仁美さん(Instagramリンク) へ作画を相談しました。
彼女はアーティストであり、今回の図鑑の発案者でもあり、移住歴もうすぐ3年目を迎える移住者。移住者+アーティストの目で見た幌加内のモチーフを象形文字にピックアップしてもらえたらと考えました。

そんなこんなで生まれた「ホログリフ」。
もちろん表紙に書いてあることもちゃんと文章になっています。
今回掲載された超民さん(複数)に完成品をお持ちしたところ、速攻解読されてしまいました!やっぱり幌加内”超”民。

誌面の様子

図鑑内部は1名(または2名)1ページのインタビュー形式。
各々に合わせた質問を投げかけて回答してもらう形になっています。

ページ内の左側がお名前や出身地などの情報、SNS風にハッシュタグでそれぞれに興味のあることやその人を表現するキーワードを掲載。
QRコードで各々の活動しているSNSやウェブサイトのURLなどもあります。

左側の一番下には、「○○さんってこんな人」という囲みを作り、周囲の人が見たその人の印象やイメージを掲載しています。
知り合いの知り合いなど、自分が初対面の人に会うとき「今度会う人ってどんな感じの人?」って聞くことありますよね!
多角的な印象を聞くことで興味がわいたり、初めて会う人に対する緊張みたいなものを和らげたりすることができると思うので、「超(町)民図鑑」の用途としては有用だと感じています。

ご覧になりたい方は、ぜひ幌加内町への移住をご検討いただけますと幸いです(?)

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