添牛内駅クラウドファンディングポスター・フライヤー

添牛内駅修繕プロジェクトのためのクラウドファンディングを行うにあたり、サポートをお願いするポスターとフライヤーを作成しました。

それぞれの思い出をたぐり寄せるきっかけになるポスターに

作成にあたり写真をいろいろ用意していただいたのですが、古い写真も多く、ポスターやチラシにそのまま使うには解像度が足りないものがほとんどでした。
ポスターはある程度の距離で見ることが前提のツールなので、通りすがりにチラと見かけたときに目に入るようにしたいと思い、使える解像度ぎりぎりの小さな写真をちまちまと使うのではなくポンと目に入ったときに思い出をよみがえらせることができるように水彩画風に加工しました。

水彩画風に加工したものを並べて、それぞれに合う短いコピーを添えました。
画像の雰囲気となるべく合うようにしつつ、画像を見て思い出をたぐりよせている人の思考を邪魔しない程度の短いテキストになるよう注意しました。

なぜポスターが1つではなく5種類(+まとめたもの1つ)もあるのか

画像とコピー、それぞれ違う組み合わせの5つのポスターを用意することで、別々の場所で違う種類のポスターを見かけたときに少しずつ思い出す記憶が増えていったらいいなというイメージでした。

ポスターを見かけて駅のことを思い出し、また別のポスターを見たときにはその駅の先の記憶、その人が駅を利用して向かっていた先のこと、出かけていった先が学校だったり旅先だったりを思い出して…といった風に思い出を少しずつ連鎖させてたぐり寄せるきっかけになるといいな~と考えながら作りました。

思い出す駅は添牛内駅でなくてもいい

それぞれの人の中にある「思い出の駅」の風景がよみがえっていれば、制作の意図としては成功かなと思っています。
いろんな人の中にある「駅にまつわる懐かしい思い出」をよみがえらせることができていれば、今回の「今にも潰れかけている添牛内駅の保存」に向けたクラウドファンディングに理解をしてくださる人へとつながるという期待を込めて作成しました。

水彩画風加工がうまくフィット

解像度不足をどうするかということでひねり出した案でしたが、結果的に水彩画風にしたことで細部がぼんやりし、ある特定の時代の「添牛内駅」という具体性から解放され、いろいろな人の記憶にある時代の添牛内駅の姿や、また駅そのものも特定のものでなく「思い出の駅」というノスタルジックな象徴としての対象になることができたため、いろいろな方に懐かしい気持ちを持っていただけたようです。

ポスター

フライヤー